委員長 久木原 満
日本海からの強風、庄内浜の飛砂の害、30回を超える大火事の歴史、水害、地震。先人達は幾多の試練を乗り越えこの酒田(まち)を創造してきました。そして、今日まで続く酒田まつりは、故郷に対する誇りと愛で溢れ、まちづくりの原動力となってきました。その酒田まつりが、創始500年に向けて動き出した今こそ、新時代に責任を持つ私達が、市民主導型のまつりを実現し、まつりとまちの未来を創造していかなくてはなりません。
まずは、酒田まつりの未来を創造するために、式台の儀後の山車巡行の賑わいを最大限に引き出すための運営組織を市民とともに編成し、山車巡行の新時代を創造します。そして、市民主導型のまつり運営を実現するために、多くの市民や協力団体がまつりの企画・運営に参加できる組織を立ち上げ、市民とともに酒田まつり実行委員会に参画していきます。さらに、市民主導型のまつり運営の定着と拡大を図るために、酒田まつりの歴史、魅力、参加方法などをまとめたプログラムを作成し、今後より多くの市民が自発的に、率先して、まつり運営に携わることができる機会を創出します。また、酒田まつりのシンボルである立て山鉾が、市中を練り歩いた頃の酒田の活気・粋・心意気を市民に発信するために、本まつりにて立て山鉾を市民とともに動かし、動く立て山鉾を市民とともに囃します。そして、近年私達が提唱している酒田歴史資料館に関する構想の本質をより具体的に多くの市民に対して主張・意見交換をし、市民から「本当に必要とされる」歴史資料館の建設を実現するために、酒田商業高校跡地の活用に関する市民公開のシンポジウム行います。
市民主導の酒田まつりを実現し、まつりの喜びや感動を市民と分かち合い、ともに酒田(まち)を愛する想いを力強く表現します。そして、この酒田を愛する強い想いを、未来のまちづくりの「原動力」にしていくための運動を展開し地域の未来を創造していきます。