所信・方針
2024年度 理事長所信
はじめに
私は、鶴岡市大山で生まれ育ち今もなお大山在住です。入会するまで酒田のまちやひととの繋がりは薄かったのですが、声をかけていただいき2019年に酒田青年会議所に入会しました。それまでは感情的で自分中心で生きる人間でしたが、多くの先輩方の真剣な背中を見て学び、厳しくも優しく支えてもらいながら活動する中で絆ができ、酒田青年会議所には人が育つ文化が根付いていることに気がつきました。ここで得た成長が、利他の心を生み、やがて行動できるようになる。このような意識変革が起こる団体に出会えたことが私の人生最大の起点となりました。この文化こそ、長い歴史の中で先輩たちが積み重ねてくれた財産で、58年間受け継がれてきた酒田青年会議所の最大の価値ではないでしょうか。我々は、この財産をしっかりと受け継ぎ、自らの成長に昇華させ、地域に還元する責務があります。そして、この素晴らしい文化を繋ぎ続けていくことで、利他の心に溢れたまちづくりの担い手として、地域に輩出し続けていくことこそ、明るい未来を目指す、我々青年会議所の使命であり、組織の存在意義です。
人口減少が多くの地域で課題となっている中で、酒田も例外ではありません。ここ近年加速度的に人口減少が進みつつあります。その中でも私は、若者がひとや地域との繋がりが薄れていくことを懸念しています。小さい頃からの地域との繋がりが、成長していく過程で更に深まり住まうまちへの愛郷心を醸成した若者が、未来を語れるまちの創造のために私たちは運動してまいります。
明るい未来のまちの創造
青年会議所はひとづくり・まちづくりをする団体です。幾度となく耳にして自らも口にしてきた言葉です。「まち」とはその地域に住み暮らす「ひと」と「ひと」の繋がりそのものです。
昨年、4年ぶりの通常開催に至り、多くの市民が待ち望んだ酒田まつりは過去最高の来場者に証明されています。414年受け継がれてきた時代の重みをさらに繋いでいき、酒田青年会議所が今後どのように携わっていくことがひととまちのためになるのか。そして、現状の我々はひとづくり・まちづくりのために何が必要で誰のためにやるのか。この「誰のため」という信念の旗を掲げて運動していくことで、進学や就職した若者がいずれ地元「酒田に戻りたい」と想う愛郷心をもてるまち、すなわち、若者と地域の繋がりを創出する必要があります。
また、私たちが住むこの地球には共通の深刻な環境問題が存在しています。青い空が広がるこの地球を未来に残すため、私たちが今生きる使命ではないでしょうか。まずは学ぶことで小さな一歩を踏み出して自分の子供により良い環境を残すためカーボンニュートラルな社会を創造してまいりましょう。
繋がりを大切にした交流
酒田青年会議所として最高のパフォーマンスを発揮するためには、一人ひとりの成長に加えて、仲間との繋がりを強めていくことが何よりも大切です。
一人だけでは絶対に達成できないような目標でも、仲間が集まり夢を語り未来を描き、計り知れない力を生み出すからこそ、様々な活動を続けることができました。また、この繋がりは組織内にとどまらず、私たちが活動している地域の団体や共通の志を持つ仲間との絆も青年会議所にしかない貴重な財産です。この絆を活かし、組織を一層力強く魅力的な存在にすることは、個人の意識も高め、明るいまちづくりを促進する好循環を生み出すことになります。そして、仲間との繋がりを実感することは、会員が組織に対してさらなる魅力を抱くきっかけにもなります。酒田青年会議所が提供する様々な機会を活かし、積極的に関与していくことで、会員一人ひとりがもっと酒田青年会議所を好きになり、その熱き想いを組織の力に変えていくことで、輝き溢れる組織を構築していきます。
魅力ある組織としての会員拡大
組織が発揮できる力は、そこに所属するひとの力の集合と情熱にほかなりません。
青年会議所は、地域に希望をもたらす変革の起点となるために、多くの人財を育成し続けて参りました。異なる個性が多く集まり、それぞれを活かし合い補い合うことで組織は強くなり、計り知れない可能性を生むからこそ様々な運動を展開することができました。この取り組みは、相手の人生に大きな影響を与える重要な役割を果たしています。私たちは、既に活躍している若手経済人にさらなる機会を提供し、地域の未来への貢献を拡大していきたいと考えています。それぞれが自身の志を持ち、心を磨き、知識を深め、仲間との絆を築きあげることで、初めて自らの意志で未来を切り拓くために進んでいく人財へ成長します。我々はこの磨きあう責任を全うする覚悟です。
より多くの青年が酒田青年会議所の一員となって活動をしたい、地域を良くする運動をしたいと思われる魅力ある団体になっていかなければいけません。そのためには我々の魅力と価値をより高めるためのブランディングを図り、素晴らしいまちのリーダーを輩出し続ける団体となり、より良いまちを創造してまいります。
子供を産み育てやすいまちの創造
酒田市は「日本一女性が働きやすく住みやすいまち」を目指すと宣言しています。私は、女性が住みやすいと思うまちは、全ての人が住みやすいまちであると考えます。昨年、酒田青年会議所が独自で行ったアンケート調査において、家庭における女性の負担が大きく不満があるという多くの声がありました。特に子育て世代の女性の不満が多いことがわかりました。酒田市と酒田青年会議所は民間企業・団体を巻き込み、一体となって子育ての課題を解決する運動を行います。誰もが当たり前に子どもを、さらに大切にし、まち全体で子どもを育む環境を整えることで、女性が住みやすいまちが創造されます。
最後に 1 年間を共に活動するかけがえのない仲間へ
青年会議所に入会し活動し続ける目的は、個々によって異なるかもしれません。企業や経済の発展のために活動するため。子どもたちの未来を守るため。自己成長を目指すため。または一生の友や仲間を見つけるため。など、様々な目標が存在します。
しかし、これらすべての活動は地域の発展につながるものです。私たちは将来を見据える際に、現状維持を目指すのではなく、常に挑戦し続けることが重要だと考えています。この挑戦の姿勢や情熱は、青年会議所の仲間から学びました。もちろん、困難な時もありましたが、それは地域の未来に真剣に向き合うための試練であり、克服することで成長し、かけがえのない仲間との絆を築くことができました。振り返れば、苦難は克服すべき経験であり、感謝できるものです。
活動・運動を通じて生まれる強い絆を活かして、地域の未来のために全力を尽くして参りましょう。
Slogan
一般社団法人酒田青年会議所 2024年度 基本方針
- 1未来に誇れる地域の創造
- 2利他の心をもつ人財の育成
一般社団法人酒田青年会議所 2024年度 事業計画
- 1若者と地域の繋がりの創出
- 2次世代が安心して暮らせるカーボンニュートラル社会の創造
- 3「ひと」と「ひと」を繋ぐ交流
- 4ひとの為に動ける人財の拡大
- 5子どもを産み育てやすいまちの創造
- 6JCを楽しむ