絆で繋げるまちづくり委員会
委員長 田中 新
わが国は「天災列島」と呼ばれ常に自然の脅威に晒され、災害を経験する毎に人々の防災・減災に対する意識が高まる一方で、このまちの住民は暫く 大きな災害を免れ他人事と捉える傾向があります。高齢化や地域経済などの問題も抱え不安が増大する今こそ、次世代を担う若者が防災・減災に対して地域全体で共助を行い広域に渡る支援活動や交流人口の拡大を可能にするインフラを整え、率先して行動に移せる態勢を整える必要があります。
まずは、災害時に組織的で迅速な支援活動を行い最小限の被害に留めるために、これまでの組織にない横の角度から全体の連携を担うグループを設置し、災害時運営規定に則った能動的で実効性のある災害対策組織を編成します。そして、一人でも多くの若者の当事者意識を喚起するために、過去の事例を通して非日常的生活に触れる機会を提供し、災害から自分とその大切な人を守ることの大切さを伝えます。さらに、家族や地域との絆を深め自発的な自助・共助を行うために、企業や自治体等も交え参加者が人と地域の繋がりを実感できる体験型の例会を実施し、災害に強い地域コミュニティを構築します。また、災害協定を締結している社会福祉協議会や他の青年会議所との相互援助を確実なものとするために、各担当者とSNS等を通して交流し、情報を共有することで連携を強固にします。そして、災害時に人的・物的支援が円滑に受けられ平時は交流人口の拡大に貢献できるインフラの整備を推進するために、当会議所がもつ影響力を最大限に活用し、各種団体を巻き込んで地域住民にその必要性を訴えかけるべく生命を繋ぐシンポジウムを開催します。
防災・減災の必要性と人と地域の繋がりを認識した若者により、自発的に自助・共助を行うコミュニティが形成され、機能的なインフラ整備に向けて地域間連携が活発になることで観光交流にも影響を及ぼし、誰もが安心してくらせる豊かな明るい未来を創造します。