まちはひと委員会
委員長 日下部 諭紀
我々の地域も消滅可能性都市に類され、若者が自らの可能性と雇用の機会を求め東京圏へ流出する現状で、地元企業の経営力強化と働き甲斐の増進・雇用の創出が喫緊の課題です。利益と効率の追求に重きを置いた株式資本主義が限界を迎える今こそ、公益の観点からまちづくりを行ってきた我々が、地元企業とともに目に見えないモノを大切にする風土をつくり、次世代を担う人財が生き生きと住み暮らし続けるまちをつくる必要があります。
まずは、会員が不確実性の増し続ける社会において多種多様な知見からより適切な判断を導けるリーダーへと成長するために、各分野のスペシャリストと積極的に交わる委員会運営をし、多角的な視点を身につけるとともに相互協力の関係を構築します。そして、地域と企業を持続・発展させていくために、営利追求と社会貢献を共存させるための在り方を学ぶ例会を行い、企業が社会に対し目に見えない価値を創造し続けることの必要性を示します。さらに、この地域で住み暮らすことに希を抱く若者を増やすために、地元企業11の本業を通じた社会貢献と将来への展望を伝え雇用のミスマッチを改善する事業に参画し、若者の将来における職業選択の幅を広げます。また、地域間競争にも打ち勝つ持続可能な地域社会を実現するために、交通・物流網が整った後のまちの姿を市民と共有する事業を行い、この地域の潜在能力と発展の可能性を市民とともに再認識します。さらに、若者が将来に対し不安を抱く現状を改善するために、若者が企画段階から携わり価値創造の対価を得るまでのプロセスを踏ませる事業を企画運営し、若者に働くことの意義を示します。
地域の特色や特徴を活かす取り組みで地域益につながる運動を展開する我々と、本業を通じた社会貢献により働くことの意義を改めて認識した強くしなやかな市民とともに、郷土愛溢れる若者が働き甲斐をもって生き生きと住み暮らし続ける明るい未来を創造します。