地域最興まつり委員会
委員長 茂木 寛和
当会議所は創立3年目から山王祭に携わり、酒田まつりとなった今もまちの発展のためにまつりを通じた取り組みを継続しています。しかし、酒田市中長期観光戦略おいて地域のまつりを活用した観光政策は明確になっておらず、充分な波及効果は図れていません。我々が通年事業としてまつりに携わってきた強みを活かし、観光地経営の視点を融合させた取り組みによって未来に夢と希望が描けるまちの未来をデザインする必要があります。
まずは、まちの発展と酒田まつりの将来像の有機的な連携を図るために、酒田まつり長期構想の検証と一部改訂を行い、酒田まつり・立て山鉾事業の方向性とまちへの波及効果を外部へ発信します。そして、次世代の酒田まつりを牽引するリーダーを育成するために、全会員で酒田まつりの企画・運営・実施に関わる仕組みとして実行委員会を立ち上げ、酒田まつりに対する意識統一を図る例会を開催します。さらに、まちの未来を担い主体的に行動できる人財を育成するために、若者を対象としたまつり塾を開催し、郷土愛と市民プライドを醸成します。また、本祭りの魅力を引き出すために、酒田まつり実行委員会との連携を強化し、巡行ルートの拡張や巡行テーマの統一が図られた群衆を惹きつける山車巡行を行います。さらに、本祭りを翌日に迎えた慶びと感動を多くの市民と共感するために、市民主導で創り上げる宵祭りを開催し、伝統文化を交えた酒田の魅力を発信します。また、宵祭りに新たな賑わいを創造するために、若者が舞踊り光る山車が練り歩く幻想的な空間で立て山鉾巡行を行い、地域の宝を集結させた「魅せる酒田まつり」を実現します。
長期構想への共感により強固な互恵関係が創造され、酒田まつりを牽引する多くのリーダーが育成され、郷土愛と市民プライド溢れる若者が本祭りを彩り、特異性を持った他の追従を許さない宵祭りが開催され、活気あふれる豊かで明るいまちの未来が実現されます。